by waruwagon プロフィール
Taku 29歳 独身 ドS
僕はきっと、世界一幸せななニートだと思います。 2006年10月より550日間世界一周旅行中。アジアもヨーロッパも中東もアフリカも南米も南極も中米もカリブ海もとっても思い出深いです。 ちょっと「わるのり」で地球2周目の冒険へと出発しましたが、遂に日本に帰国することに致しました。 まもなくわるのり最終回。 いままで、応援ありがとうございました! **************** 現在お嫁さんを募集中! ・日本語が話せる健康な方を募集しています ・未経験者優遇 ・経験者歓迎 ・楽しい職場です ・日本食が作れると素敵 (仕事の性質上、今回は女性のみの募集となります) **************** ※定員に達しましたので募集を終了します。欠員が発生した場合、再度募集を開始いたします。 お嫁さん応募、他応援メッセージなどメールいただけると飛んで喜びます。 warunori@gmail.com **************** カテゴリ
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ケニア、タンザニア、マラウィ、モザンビーグ・・・2ヶ月間でずいぶん頑張ったつもりだったが、たった4カ国14都市の滞在となった。アフリカ大陸には53ヶ国も独立国があるというのに。短い滞在ではあったが、僕の見てきたアフリカ、僕の感じたアフリカを稚拙な文章で恐縮だが皆に伝えたいと思う。ちなみに今回のブログは長い(笑) でもその前に、長々と書いていて趣旨が良く分からなくなる前に伝えたいことがひとつ。 『アフリカはすっげー面白いよ!!』っと。 今まで僕がアフリカに対して抱いていたイメージと実際に目にしたものは随分と異なった印象を受けた。まず活気。アフリカといえばスラムや貧村、難民キャンプでハエがたかられる子供たち、というイメージが真っ先に浮かぶが、僕が周った国々では一様に「景気は向上し、物価は上昇を止まない」という印象を受けた。事実いままでの旅の中で、ヨーロッパを除けば宿や食事が一番高いのはアフリカだった。 もちろんこれは僕が見てきた"ほんの一部のアフリカ"の"旅行者の目にする世界"であって、いまだに内戦が続く国も多く、村々は焼かれ、大人は殺され、女性はレイプされ、少年はテロリストに、少女は売春を強要されている国の噂も聞いた。それがアフリカのどこにあるのか、僕が知っているのはスーダン南部、ソマリア、ウガンダ北部だけだが他にもいっぱいあるのだろう。何しろアフリカには金とダイヤ、そしてオイルとレアメタルがうじゃうじゃ埋っているのだ。それを欲する大国がある限りアフリカの紛争は今後も絶対に止まない。 そう、アフリカは資源のない国のほうが安全なのだ。マラウィなんて湖ひとつと大麻畑しかないから随分と安全だった。大らかな国民性のせいでHIV感染率は世界トップクラスだが、まぁ確かに彼らはコンドームとか着用しそうにない人達だった。 そうアフリカは思った以上に安全だった。もちろんこの安全というのは日本で暮らしてる安全とは根本的に違うし、インドや東アジアの"騙した、騙された"の安全とも違う。『生き残れるかどうか』である。少なくとも昼間ただ道を歩いているだけで問答無用に襲われるようなことはなかったし、都市部を除けば日が暮れてからも注意すればなんとか歩けた。 どちらかというと気を使うのは突発的な事故だ。アフリカの交通事故発生数は多分すごく多い。5時間もミニバスで走れば谷底に車が落ちてる姿は必ず目にするし、トラックがカーブを曲がりきれず横転してる姿も頻繁に目にする。交通量は多くないというのにこういう事故が起きてるということは、その事故が自分の身に起きない理由などないのだ。 ちなみにアフリカのミニバスというのはTOYOTAのハイエース(ワゴン車)を指すのだが、この車に25人以上乗車する。というか25人くらい乗らないと発車しないのだ。常にギューギュー詰めで身動きひとつ取れないので事故の際には絶対に逃げられない。出来ることは祈ることだけだ。ちなみにもっと怖いのはそのミニバスが武装強盗に襲われた場合だ。これもアフリカ全土でけっこうよく起きるそうだ。ちなみにそんな事故が起きてもアフリカに日本大使館は少ないのでパスポートだけは上手に隠すこと。日本大使館のない国でパスポートを無くすということは人生のゲームオーバーを示すことになる。 このようにアフリカ全土で治安は向上しつつあるとはいえ"避けようのない事故"がよく起きるので、普段から善い行いをしたり部屋の北にピンクの置物でも置いて運気を向上させた方が良いみたいだ。ちなみに僕が無事に抜けられたのは運でしかない。 世界を旅していて思うことは「もしここに生まれていたら俺はどんな人生を歩んだのだろう」ということだ。電気も水道も商店もないアフリカの田舎を眺めていると、なるほどこういう生活も良いかもしれない、とも思う。なぜなら彼らは外界を知らない。何かを欲するためにはそれを認知する必要がある。自分達の世界以外をしらない彼らの生活にはある種の憧れがある。 しかしアフリカの都会に生まれるのは勘弁して欲しい。アフリカの都会には植民者が持ち込んだすべてのものがある。水道も電気も車もDVDもインターネットも美味い飯も酒もドラックも綺麗な女もいる。警備員に守られた頑丈な鉄格子の付いたショーウィンドーの中には何もかもがあるのに何も手に入らない、そんな人生は勘弁して欲しい。 多くのアフリカ人と話をし、彼らの夢が『この国を出ること』だということは寂しいことだと思うし、その夢はほとんど叶わぬ夢だということを僕は知っている。 僕は日本に帰れば好きな仕事に就けばよい。飽きたらまた辞めればいいし望みさえすれば自分で事業を起こすことだって容易だ。無限に広がった未来がある。そう、僕らには。 彼らにはそのほとんどがないというのに。 そんなアフリカを何とかしよう、そう自らの手で様々な模索をする人達にも数多くの話を聞くことも出来た。世界旅行の途中に立ち寄ったナイロビのスラムを見て、旅行資金をすべて使い小学校を作り、その小学校の永続的な経営のためにナイロビにレストランを作り奮闘する立郎さん、他にもHIVの拡散防止のためにバスもないような村々を渡り歩く活動家など、世界を救わんとする彼らの純粋な眼差しと熱い情熱には本当に心が打たれた。 日本の青年海外協力隊(JICA)の皆さんにもいろいろと話を聞くことが出来た。彼らの多くもまた、アフリカという超僻地において精一杯活動をされ頭が下がる。しかし残念ながら『もう貴方は日本に帰ったほうが良いのではないか』と思わざるを得ない方々にも会った。 確かにアフリカで協力隊の活動をされることは並大抵のことではないと思うし、その志には感服する。そしてアフリカとは物事が絶対に予定通りにいかない場所だということも知っている。しかし平日の昼間から場違いなお洒落をし、バーで酒を飲み、日本語でアフリカ人を罵る協力隊員を見た時は、さすがに疑問を覚えた。"税金の無駄使い"などと言える立場ではないし税金の使い道などあまり興味はないが、その隊員の下で働くアフリカ人は不幸だな、と感じた。 良くも悪くもこれが"This Is Africa(TIA)"なのだ。 僕はこの歳でアフリカを見れて本当に良かったと思う。10年後なら遅かったし、10年前では早すぎた。10年前だったら僕はアフリカにはまり、抜け出ることは難しかっただろう。あるいは金がなく安全を疎かにし命を失っていたかもしれない。アフリカは麻薬のような魅力がある土地だった。そして10年後なら、保身からここまで自由に旅は出来なかったろうし、何よりあのキツさには耐えられる自信はない。 体力があり、金があり、臆病すぎず血気盛ん過ぎないこと。 これがアフリカを楽しく旅するキーワードなのだと思う。 2007年12月4日 ダハブにて
by waruwagon
| 2007-12-06 06:50
| 33.エジプト(再々)
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