by waruwagon プロフィール
Taku 29歳 独身 ドS
僕はきっと、世界一幸せななニートだと思います。 2006年10月より550日間世界一周旅行中。アジアもヨーロッパも中東もアフリカも南米も南極も中米もカリブ海もとっても思い出深いです。 ちょっと「わるのり」で地球2周目の冒険へと出発しましたが、遂に日本に帰国することに致しました。 まもなくわるのり最終回。 いままで、応援ありがとうございました! **************** 現在お嫁さんを募集中! ・日本語が話せる健康な方を募集しています ・未経験者優遇 ・経験者歓迎 ・楽しい職場です ・日本食が作れると素敵 (仕事の性質上、今回は女性のみの募集となります) **************** ※定員に達しましたので募集を終了します。欠員が発生した場合、再度募集を開始いたします。 お嫁さん応募、他応援メッセージなどメールいただけると飛んで喜びます。 warunori@gmail.com **************** カテゴリ
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本州の半分くらいありそうなこの国は、もしかしたら世界で最も異質な国なのかも。 カストロ議長が治めるアメリカに最も近い共産主義国。チェ・ゲバラが革命を起こした国。核弾頭ミサイルをアメリカの喉元に突きつけキューバ危機を起こした国。ヘミングウェイが愛した国。コヒーバに代表される葉巻の国。カリブ海の真珠と譬えられる美しい海を持つ国。 僕にとってはやぱっり共産主義を肌で感じることが出来たことが一番大きい。共産主義の理想、そして現実とのギャップ。経済封鎖などアメリカにイジメ抜かれた国の現状から感じるものは大きかった。 首都ハバナの町を眺めると、植民地時代の面影どころか何百年前にタイムスリップしたんじゃないのか、なんて町並みが残っている。というより、それしかないというのかな。一応、世界遺産に指定されてるけど、無理して残そうとして残ってる町並みじゃない所がすごい。それで街を走る車の半分はクラシックカーのアメ車。経済封鎖によって圧倒的に物不足のキューバでは新車なんてトンデモナイ。半世紀以上前の車が今でも現役で走ってるのだからすごい。家も車も、大事に使って直していけば何十年、100年経っても使えるんだ。今あるものだけだって、十分に生活できるんだっていう気概が感じられる。 そして人は黒人、混血、白人。みたところ4:3:3といったところだろうか。彼らは驚くほど生活距離が近くて、友達同士はもちろん、黒人と白人のカップルもいっぱいいる。一説によるとキューバは人種差別がない国なんだって。もちろん根底で100%ないかといわれたらきっとあるんだろうけど、収入格差が少なくて持ってるものが一緒だったら、人種差別が生まれにくいのかもしれないとは思った。 そんなキューバ、いいところだらけな訳はもちろんなくて、しっかりと現実は厳しい。まずモノがない。電化製品や娯楽商品はもちろん、本も食べ物だってなかなか見つけることは出来ない。地方に行くと特にそう。それにあったとしても値段がすごい。人民向けのお店ではピザが一枚20円、アイスや美味しいコーヒーなんて4円で食べられるのに、韓国製14型テレビが4万円くらいしたりする。旅行者向けのお店でコーラやビールやちゃんとした食事をしようと思ったら15倍~24倍くらいはしちゃう。僕らは外国人だから仕方ないけど人民だって欲しいものはあるし食べたいものだってあるだろう。でも月収2,000円といわれてる彼らが買える訳はないし、そもそも彼らが持つ人民ペソではそういう買い物は出来ないのだ。 経済封鎖をはじめとする資本主義国のイジメで、国民全員にモノがいきわたらず、ごく一部の人が富を得ている(ように感じる)、努力しても手に入らない(だろう)。 そんなことが興味深くて、色んな人に話を聞いてみたけどハッキリしたことはちっともわからなかった。例えば外国人相手に商売をしているタクシーの運転手と普通の人民ではどう考えたって100倍くらい受け取るお金が違う。それをどう是正しているのだろう?職業選択の自由はあるのだろうか?税制は?家はどうやって決めてるの?分かったことは分からないということだけ。 共産主義に対する考え方もそうだ。共産主義というのは隣人のために汗を流し、国民全員でHappyを目指そう、みんなで助け合って生きていこうという理想をゴールにしてるのだと思う。でもじゃあなんでコジキが居るの?ある人はカストロ議長を親愛してるし、ある人は「ゲバラはドリーマーなのさ」と鼻で笑っていた。教育に関しても分からないことがいっぱい。学校らしいが学校はほとんど見かけなかったし、病院だって。 でも僕はきっと分からなくていいのだと思う。理解できなくて当然なのだ。東には東の共産主義には共産主義のルールと慣習があって、彼らはその中で価値観を見いだしている。僕は極東の、日本という資本主義の国に生まれてその価値観の中で生きている。2年旅をしてなんだって分かってるフリすることはできるけど、本当は分からないことがいっぱい。それが本当の理解なのかもしれないと気付いた。気付くのに2年もかかっちゃったけど。 でもひとつ。キューバ人の笑顔は底抜けに明るくて、この国の治安は抜群に良い。僕は彼らの笑顔にいつも幸せな気持ちにさせてもらった。それだけでもこの国は偉大な国なんだと思う。
by waruwagon
| 2008-08-26 09:42
| 52.キューバ
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